漬物店としてスタートしたかば田は明太子を作る時に、その技術を活かすことができないかと考えました。
材料を層にして丹念に漬け込んでいく漬け込み方法と、
昆布の旨味を材料に染み込ませて隠し味にする、「漬物貯蔵製法」を明太子作りに取り入れました。
そして産まれたのがかば田の代名詞、「昆布漬辛子めんたい」です。
原卵は産地にこだわり、現地アメリカ、シアトルに行き、
買い付けを行っています。
昆布は国内、利尻・羅臼の昆布を使用しています。
原卵の買付は、かば田社長と工場長が毎年行っています。社内一の魚卵の目利きである、二人が、毎年、アメリカのシアトルで「これは」と思う卵を買い付けます。
原卵はまだ何も味がついていない状態です。
解凍を終えたら、塩蔵をします。
まんべんなく塩が混ざるように、回転機で樽ごと回して行きます。
塩蔵を終えた原卵は「塩たらこ」と呼ばれます。
この塩たらこは見栄えなどにより選別されます。
など
塩味しかついていない「塩たらこ」を「辛子明太子」に加工するためには、調味液と具材と一緒に漬け込みます。この調味液はかば田独自のものです。福岡を始めとする全国には、様々な明太子製造会社がありますが、この調味液や具材の違いが味の違いを生む大きな要因と言えます。
商品化するために、商品に合わせて計量を行い、袋詰を行います。
かば田ではより味を深めるために、袋詰した後、調味液を足して真空パックにしています。
入室前には粘着クリーナーで全身のゴミをとった上で、エアシャワー室の中に入り、外部からのゴミを入れさせないようにしています。
工程が誤って逆にならないよう、工場内は一方通行にしています。そのおかげで工程が異なる原材料も間違うことなく管理出来ています。
指先にはたくさんの汚れがついていること、作業をする手袋をその汚れにさらさないために、ドアは触らずに開くような工夫を行っています。
一度、外に出ると、そのドアには外から開くためのドアノブをつけていません。
トイレなどの短い用事でも、一度外に出たら、もう一度、入室前の手順から始めます。
かば田は安心・安全な商品をお客さまのお手元へお届けするため、
日々努力を重ねています。